「似合うよ」って言ってから、納得するまでに30年

アナリストさんって偉大だなあと思います。だって、短い時間で、本人に似合うものを納得させてしまうんだもの。

キュートに納得するまで30年

わたしと母の話をしようと思います。
母はキュートタイプです。Gジャンに花柄のスカートの似合う小粋なタイプです。
フェミニンを着ると、一気に老け込むし、ダサくなります。

それはそれは、何十年も前から、
「そういうの似合わないよ」
「Gジャンにフレアスカートがいいよ」と言っていたにもかかわらず、無地のタイトスカートを着続けている人でした。
それでいて
「どうしてあか抜けないのかしら~」って言うのですね。
なので、Gジャンをスーパーで買って
大きな花柄のスカートをネットで購入して、着せたんです。

お食事会があったので、ごねるごねる母を無理やり、放り出すようにして、お食事会にその服で行ってもらったんです。
そしたら

絶賛されて帰ってきました。

それからですね、母がキュートな服を受け入れるようになったのは。
動物が描いてあるTシャツにGジャン、これにテーパードパンツかミモレのフレアスカートが定番になりました。

ここまで軽く30年ほどかかりました。

今では少し、わたしの反省点もあります。
フェミニンな服が好きなら、先にブローチなどの小物や、変化のあるバッグを持たせてみるべきだったなって、反省しています。
それだけで、フェミニンな服も普通に着られたはずだから。

損をしたままお婆ちゃんになってしまった

母は、今では、昔の自分のように似合わないものを着ている人に、「もったいなさ」を感じるようです。
母が似合うものを着るようになったのが75歳として、わたしたちはどう感じるでしょうか。
「75年ももったいない」
「75年も損をした気分」と、どうしてもそう思いますよね。

これは実際に母が言っていたことですが
「こんな自分なら、父は選ばなかった。もっといい人がいただろう」と言っていました。
つまり母は、さほど美しくない自分に、分相応と思った父を選んだと言うことです。

自分にふさわしい人を選ぶことは確かに大事ですが、
自分が自分を過小評価している状態と
魅力MAXの状態を知っているのでは、選ぶ相手が変わってくるようですよ。

人生の中で一回きりの選択。
自分の魅力を正しく知ったうえで、選択したいものです。

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