アーモンドラインのおさらい
アーモンドラインってなあに?
アーモンドラインについて複数の記事を書き、詳しく説明してきたつもりだったのですが、それでも、
「アーモンドラインってなあに?」と言う疑問のお声があったので、今一度まとめてみようと思います。
アーモンドラインとは、ナッツのアーモンドの形です。月桂樹の葉の形とも言います。ロマンスタイプや、ロマンティックタイプの曲線的なお顔立ちに似合うとされています。アーモンドラインは曲線が大きく、究極の曲線に位置付けられます。
普段着において、究極の曲線を用いた装いをすることは、なかなかに難しいため、このブログは多くのかたの共感を得て、ここまで育ったともいえるので、普段着の中に落とし込むには、一番難しいシルエットであると言い切ってよいでしょう。
主に洋服の全体のシルエットのことです。本来は体全体に纏うお洋服のシルエットですが、模様やパーツにアーモンドラインを取り入れても似合います。
例えば、ゆるっとした直線的なお洋服でも、柄がレモン柄だと似合うこともあります。また、靴や、アクセサリーなどの小物がアーモンド形だと、お洋服のラインが違っていても、似合わせることも可能です。
こうやって書いてみても、確かに、解りにくいですね。なので、箇条書きにしてみようと思います。
アーモンドラインの詳細
アーモンドラインとはロマンティックなお洋服のことです。そして、ロマンティックを象徴するものは
- シフォン、チュール、レース
- 柔らかいニット
- 重なり
- 切り替え
- 7分袖、ロングスカート
- とがった先端
- フォーカマイユ配色(隣り合う配色)
1、シフォン、チュール、レースについて
骨格ストレートさんには似合わないとされる素材ですが、ロマンスタイプ、ロマンティックタイプの場合、シフォン、チュール、レースは似合うと信じて大丈夫です。ロマンスタイプは肌質が柔らかいので、透ける素材、柔らかい素材は良く似合います。
2、柔らかいニット
触ってみて柔らかいニットならば、セーターでもカットソーでも似合います。硬いもの、または硬そう感じるものや色は似合いませんが、硬め素材のニットは最近は見かけなくなったので(昔は硬くて痛いニットがありましたが)ほぼ安心して、ニット素材は着てよいかと思います。
3、重なり
カシュクールが似合うと言われますが、ここの部分をもっと掘り下げると、要するに布の重なりが似合うのです。なので、必ずしもカシュクールでなくてよくて、インナーとシフォンと別々にコーディネートして重ねても良いのです。
向かって右が似合うスタイルです。
インナーの細紐が見えていてもセクシーですし、2種類のレースが重なっていてもロマンティックです。チュールスカートはその重なりがロマンティックです。
骨格ストレートの論理とは反対の要素ですが、ロマンティックタイプの場合、薄布の重なりは良く似合います。
4、切り替え
わたしが愛してやまないティアードスカートはここに該当します。骨格ストレートに合わせて、顔周りを辛めテイストにしても、裾のティアードがすべてを解決してくれます。もちろん、裾じゃなくてもいいのです。どこかに凝った切り替えがあれば、それがロマンティックなのです。
先日買った水着もロマンティックの極みです。ロマンスタイプである幸せを噛みしめる美しさ、夢心地です。
5、7分袖、ロングスカート
基本的に7分袖で作られているドレスだと、すんなりと完成形が出来上がります。7分袖がベルスリーブになるなど、体の中心部分に広がりが出れば、さらにロマンティックな曲線を描くことができます。
腰回りのドレープや袖の盛りもアーモンドラインです。
6、とがった先端
アーモンドラインの場合、頭の先とつま先は尖っているほうが似合います。なので、シューズは普通のパンプスやポインテッドが一応似合います。スクエアトゥは一応似合わない類に入りますが、全体のシルエットに対して細身のシューズなら神経質にならなくて良いです。
頭の先も細身が似合います。
昔のコロンとしたスニーカーは非常に使いにくいものでしたが、最近の薄手の細身のスニーカーは使いやすいです。
7、フォーカマイユ配色(隣り合う配色について)
フォーカマイユ配色から派生して、スプリットコンプリメンタリー配色も、面白く使うことができます。昔ながらのロマンティックからは離れていきますが、現代において抜け感があり面白いものにするならば、スプリットコンプリメンタリーほど使いやすい配色はないと言えるでしょう。わたしはよく小さな面積で、例えば耳飾りだったり、洋服の模様の一色にスプリットコンプリメンタリー配色を使っています。フォーカマイユの色の反対色を少しだけ使うと引き立ちます。絵画のようにたっぷり、ではなく、ちょっぴり使ってください。
スプリットコンプリメンタリーをたっぷり使った絵画。ドラマティックですね。
スプリットコンプリメンタリーをちょっぴり使用した絵画。このほうがロマンティックで一見同一トーンに見えながらもおしゃれです。
以上、アーモンドラインのおさらいですが、おそらくですが、なおさら解りにくいものにしてしまったのでは?と感じています。アーモンドラインとは一応はシルエットのことですが、色調や色の使い方、小物の使い方までもを含めたものです。アーモンドラインとはそれらの総称です。
音楽に例えるならば、
「アイネクライネナハトムジークのサビってどこですか?」と聞かれたら、困りませんか。あえて言うなら全部、ですよね。
パーソナルデザインの盛り系は、特にどこというサビのある音楽ではなく、すべてが見どころのファッションだと思います。
いや、まだなお、解りにくい、と言われると思ったので、説明しやすいドレスを買っておいたので、3,4日中にアップしたいと思います。なるだけ早くアップしますので、今しばらくお待ちください。