11月からお部屋探しをする学生さんや新入社員のかたもいらっしゃると思うので、書いてみようと思います。
検索してみたところ、ほとんど不動産屋さんが書いた記事が多かったので、案外情報がありませんでした。
なので、豊富な引っ越し経験を活かして、書いてみようと思います。
こぎれいで安いところは必ず面倒な人間関係がある
なんだかんだで、一番重要なのは結局予算です。
入居するときはきれいでも、そういうこぎれいな物件は維持費が高いです。
なんだかんだと、別途料金を取られたり、退去時に敷金が返ってきません。
更新の都度、
「敷金をお積み立てで一か月分入れてください」とか、違法なことも言ってきます。お積み立てとは言いますが、返っては来ません。
つまり、家賃5万円であっても、更新時に、
- 更新料5万円
- お積み立て敷金5万円
- 当月家賃5万円
- 火災保険15000円
ちょっと高すぎませんか?
お積み立て敷金と言われたら、もう引っ越したほうが良いです。
こぎれいなところは、すべてにおいて面倒です。
とくに、他よりもちょっと安いけどこぎれいなところは、だいたいお隣さんか、大家さんが面倒です。
こ汚いところは案外おすすめ、築年数も理想を落としてよい
壁紙を張り替えていない程度の汚さなら、その物件はおすすめです。
出ていくときも何にも言われません。敷金も返ってきます。
自分好みの家具を配置した後は、ちょっとした汚さは気にならなくなります。
東京で言うなら23区内の外側で6万円代のところも、案外おすすめです。
これくらいのところは、二十歳前後の女性は、きれいなオートロックマンションに住みたいからと避けがちですが、意外と良いです。
23区内と外で何が違うかというと、区外のほうがゆとりのある佇まいなので、心は落ち着きます。
わたし自身は、23区内がとても便利ですね。地下鉄が便利なので。
なので、区内のボロ屋に住んでいます。
特に長屋タイプだと、住民同士のつながりがあるので安全です。
東京に野菜がなかった時に、誰かが田舎の親戚に連絡をして段ボール一つ野菜を送ってくれて、それを住民で分けたり、311の時にはパン作りが上手な人がパンを作って、それをアパートの住民で分けたりしました。
ドラマとかで、長屋の住民同士が仲が良くて、
「リアルではありえないでしょ」と思っていたのですが、こ汚い長屋のアパートだと、本当に住民同士が仲が良いです。
妥協してはいけないのが駅までの距離
都内なら、徒歩8分以内をおすすめします。
それ以上になると、危ないんですよ。
道も暗いですし、遠くて安いアパートに住んでいる人も、面倒な人が多くなってきます。
徒歩15分以上になると、学生のうちはともかく、社会人になると、ものすごく面倒です。
外置き洗濯機は絶対ダメ
間取りが広いところも多いのですが、外置き洗濯機はストーカー気質の人に一番狙われやすいです。
住んではいけないところです。
銭湯に通うよりも、コインランドリーに通うよりもお勧めしません。
銭湯とコインランドリーは別になんにも危なくはありません。
盗まれたりはしますけど。
ただし、銭湯ではいじめられるタイプのかたは、素直に止めておきましょう。
わたしは、銭湯には娯楽で行く程度ですが、初対面の人に
「あっち行ってよ」と言われてしまうタイプですね。
なので、人が引く瞬間、貸し切りの時にささっと入ります。
体さえ洗ってしまえばあとはどうにでもなるので。
一階はコスト高
虫が多い
お料理を始めると、Gさんが
「ごちでーす」って入ってくるので、いらっしゃった時点でお亡くなりになっていただきます。
また、部屋の外でGさんが夜な夜なデートをするので、密会を見つけ次第
「恋愛禁止!」とキンチョールをお見舞いします。
一階でも、間取りが広くて、台所と寝室が別なら、虫もさほど気にならないのですが(寝室には基本的に入ってこないので)ワンルームで一階だと、きっと精神的に逞しくなることでしょう。
湿気が多い
管理が悪いと、お洋服が全滅することも。
わたしは洗濯機の上に季節外れの靴を箱に入れて収納していたら、全滅しました。
下見の時に、必ず、押し入れと、クロゼットを開けてかび臭くないか確認してください。
空き巣に2回あった
衣装ケースの中の下着、白とベージュを残して全部やられました。
下着も買いなおさないといけなくなったので、本当にコスト高の一階暮らしでした。
因みに、補助鍵は効果がありましたが、補助シールは効果がありませんでした。
補助鍵は上にも下にも付けますが、ここでまたコストがかかります。100円ショップのものは簡単に開けられて意味がなかったので、数百円出して買うと良いでしょう。
除草やゴミ(落ち葉)拾いをしなくてはいけない
一階に住んでいた時はとにかく、除草と落ち葉拾い、そしてごみを捨てていく人がいるので、そのお掃除が大変でした。
風鈴に注意
主に外国のかたで、風鈴を魔除けにたくさんぶら下げている人がいます。
めっちゃうるさいです。風鈴を見つけ次第、入居するべきではありません。
因みに東京では、条例違反です。堂々と注意できるんですが、いかんせん宗教上の理由なので、強く反対できないんです。
子どもの声が平気な人はお得物件に住める
隣が保育園だと、家賃が格安です。
他にも、隣がお年寄りで、耳が遠いためうるさかったり、近くに遊技場があって多少やかましいのは、むしろ安全なので、わたしの中ではおすすめ物件です。
ゴルフ場とか、ボーリング場に来る客層は健全なお客様が多く、変なことはあまりありません。
広大な公園のすぐ隣とかは、少し注意です。
近くにそういうところがあるのですが、半年で出て行ってしまいます。
目の前が公園だと、洗濯ものが干しにくい、部屋が丸見えになる、公園にホームレスが泊まる、若者がたむろするなどなど結構きついです。
大家さんのすぐ隣の物件も要注意
直接的な干渉が無くても、なんだか見張られているようで、落ち着かないものです。
わたしの住んでいたアパートで、2か月で出ていくお部屋がありました。
隣に大家さん宅があって、窓を開けると目が合っちゃう距離だったようです。
オートロックの安全性は?
10万ぐらいするようなオートロックは本当にいいのでしょうが、形だけのオートロックは無駄です。
玄関は施錠してあっても、一階の廊下に窓があったり、塀が簡単に登れる高さだと、まったく意味なしです。むしろ、高い塀を足掛かりに、2階に侵入できてしまいます。
わたしは、窓を割られて、2階にまで侵入されましたが、オートロックのマンションでした。
その人もストーカーだったのですが、30年前はストーカーに対する法律がなく、実際に窓を割られるまで、警察は動きませんでしたし、そんなことがあった後も
「男性を誘惑しないこと」と、わたしが注意されました。
今では、玄関先に男性がずっと立っていると、すぐに警察が駆けつけてくれます。
商店街は有ったほうがいい
最悪、徒歩圏内に、スーパーとコンビニがあれば大丈夫ですが、商店街があると想像以上に便利です。
時計の電池が切れたら、通勤の途中に電池の入れ替えができますし、衣料品も買えます。
商店街がないと、食べ物以外は電車に乗って出かけないと手に入りません。フライパン一つですら、電車かバスに乗らないと手に入りません。行きはまだいいんです、帰りはそれを持って帰らねばならないのです。
一人暮らしを始めたばっかりだと、100円ショップに通うために、バスに乗って通っていました。これ、大変なんですよ。
学生さんは、商店街があれば、家のすぐ近くでアルバイトができます。これ、凄くメリットだと思いませんか?
南向きの部屋に拘らなくていい、間取りの配置は気にしよう
とくにお休みの日は午前中は寝ているという人は、南向きである必要は全くありません。
わたしの今の部屋はあんまり日が入りませんが、どっちみちパソコンをつけるので、カーテンを閉めないといけませんので、部屋の向きは関係ありません。
それよりも玄関を開けてすぐに、見られたくないものが見えてしまうとか、玄関を開けたらすぐトイレのドアとか、そういう心理的負担は初めから避けたほうが良いです。
実際にわたしが今住んでいるお部屋は
- 23区内のアパート
- 2階
- 駅まで徒歩8分
- 隣が賑やかなため、家賃は格安
- 築年数は古い
- 間取り広め
- こぎれいではない
- お風呂トイレは別、室内洗濯機置き場
- 近所付き合いあり
- ベランダありだが使用せず
こんな感じのところに安全に住んでいます。